窪塚洋介さんについて考える『とりつく島のない人』

横須賀が産んだ偉人達。ニュートリノの小柴教授、小泉純一郎一族、ネプチューン堀内健、そしてキング。

かつての、女の子たちはこう思った。(窪塚クン、あんなんなっちゃった…。)

そして他人に身勝手な期待を抱き、妄想する自分を恥入ったのだった。

一方、かつての男の子たちは、常々密かに気にしてきた。

どんなヤツなんだろ、カッケー、クレイジー野郎、痛いヤツだな、イケメンめ。勉強できたんだろ。クスリやってんだろ。干されてんな。宗教やってんだろ、政治活動してんだろ。嫁と子供いんのか。みたいな。

嫉妬と羨望と根拠の無い優越感に葛藤する自分を恥入ったのだった。

今の10代、20代の子は彼をどう思っているのだろう。
とても興味深い。

彼はアウトローの外見や口調で、大概優等生の発言をする。言ってることはいつも学級委員長だ。正しいことを言う。ラッパーのマイクの持ち方で、なに言うんかなーやらかすかなー、と思って見はじめても、結局いいこと言うんかーい。

正しく、純粋で、賢い。見た目がアレだけど、原型が男前だから、とりつく島がないよね!誰も何も言う気が無くなるのだ。それはカッコいいことでもあるし、と同時にさびしいことでもある。

私が窪塚洋介を好きなのか、嫌いなのか、よくわからなくなるのはそこだ。でもそれでいいんだな。

だって彼は『人にどう思われても関係ない。俺の人生だから。』って思ってそーだから。